Roblox の広告基準は、広告コンテンツのユーザー、広告主、パブリッシャーにとって、より透明性があり、安全で、マナーのある体験を醸成することを目指しています。 各基準は、ユーザーがどのような種類の広告コンテンツと対話するか、広告であることをどのように認識するか、また、さらには広告をどのように見ることができるかなど、プラットフォーム上でのポジティブな体験を生み出すために機能します。
Roblox の広告基準は、Roblox が配信する広告または自主広告かどうかにかかわらず、Roblox のすべての広告に適用されますが、Roblox の広告製品以外で広告コンテンツを独自に公開することを選択した場合、広告コンテンツが、Roblox の利用規約、コミュニティ基準、自主広告ポリシー、広告基準、管轄区域内の適用法や規制など、といったポリシーを順守していることを確認することは、パブリッシャーの責任となります。
このガイドでは、コンテンツ、広告開示、データプライバシー、ユーザーの安全性、広告システム全体の整合性要件など、Roblox で広告を配信するために満たさなければならない以下の事柄についての概要を説明します。
- 広告にポリシーを順守したコンテンツしか含まれていないことを確認すること。
- コンテンツが広告であることをはっきりと開示すること。
- 広告を受信する資格がないユーザーに広告を非表示にしたり、置き換えたり、ブロックしたりすること。
- パブリッシャーと広告主の両方として、広告システムに誠実に関わること。
- 第三者の広告サービスを利用しないこと。
コンテンツ要件
すべての Roblox ユーザーのみなさんに安全して満足していただくために、危険なもの、違法性のあるもの、詐欺的なもの、またはその他の有害な製品、サービス、メッセージにユーザーのみなさんを晒さないコンテンツしか広告に含まれていないことを確認する必要があります。 たとえば、広告コンテンツには児童を危険に晒すこと、暴力、個人識別情報に関わるいかなる内容も入れてはいけません。 そのような内容が入っている場合は、Roblox の広告基準への直接的な違反になります。
広告に入れられないコンテンツの種類の一覧については、広告基準の禁止されている広告慣行とコンテンツのセクションを参照してください。
開示要件
コンテンツが広告であると確信がある場合は、Roblox ユーザーが自分の言語で理解できる方法で、広告であることをはっきりと開示する必要があります。 さらに、Roblox が提供する公式な広告ではなく、自主広告キャンペーンによる広告がどれなのかなど、ユーザーを混乱させる可能性があるため、開示内容が Roblox の公式広告製品からの広告開示内容をコピーしていないことを確認する必要があります。
たとえば、以下の開示は、異なるフォントや色が含まれるため、Roblox の開示とは大きく異なります。
データプライバシー要件
プラットフォーム上のユーザーのプライバシーとそのバーチャル空間を保護するには、バーチャル空間内の自主広告コンテンツを完全にコントロールすることが最も重要です。 つまり、自作の Roblox バーチャル空間内で直接アップロードしていない広告コンテンツを配信することはできません。 また、解析のためであっても、第三者の広告サーバーにプログラム的な呼び出しを行うコードをバーチャル空間内に埋め込むことはできません。
ユーザー安全要件
自主広告コンテンツを完全にコントロールすることで、ユーザーがアクセスすべきではない広告コンテンツからユーザーを守るために必要な予防措置を講じることもできます。 これらの予防措置がいつ必要かを判断するには、特定のユーザーに対してバーチャル空間の特定の側面を変更する必要があるかどうかを決定するディクショナリの値を返すPolicyService.GetPolicyInfoForPlayerAsyncを使用する必要があります。 ポリシー情報内の 1 つの入力内容はAreAdsAllowedで、ユーザーが広告を閲覧できるかどうかを示すブール値です。 広告は、AreAdsAllowed に true が返された場合でも表示されたままになりますが、AreAdsAllowed に false が返された場合、広告を非表示にしたり、置き換えたり、ブロックするための追加のロジックを入れる必要があります。
これがどのように見えるかを示すために、以下の画像を使います。 これは、プレイ不可のキャラクターのダイアログテキストが掲載されたバーチャル空間が広告となっていることを示しています。 最初の画像は、広告を閲覧できるユーザーに対して表示される広告テキストを表示し、2 番目の画像は、広告を閲覧できないユーザーに対して表示される置き換えテキストを表示します。 ブール値AreAdsAllowedを使用することで、バーチャル空間のクリエーターは、広告を閲覧するユーザーの適格性をプログラム的に検証し、各ユーザーの要件に合わせて広告コンテンツのコンテキストを変更できます。
もし、自作のバーチャル空間にあるコンテンツが全体的に見て広告になっていると思う場合は、広告を受信する資格のないユーザーがコンテンツを見るのを阻止する必要があります。 たとえば、以下の例ではScriptはすべてのユーザーがPolicyService.GetPolicyInfoForPlayerAsyncを使用してバーチャル空間にアクセスして広告を閲覧する資格を確認しています。 AreAdsAllowedが false を返す場合、バーチャル空間はユーザーをバーチャル空間から切り離し、バーチャル空間にアクセスできないことをユーザーに知らせるメッセージを表示します。
local Players = game:GetService("Players")local PolicyService = game:GetService("PolicyService")local Workspace = game:GetService("Workspace")local player = Players.LocalPlayer-- ユーザーに対するポリシー情報を取得local success, result = pcall(PolicyService.GetPolicyInfoForPlayerAsync, PolicyService, player)if success and result thenif not result.AreAdsAllowed then-- 資格のないユーザーがバーチャル空間にアクセスしないように削除player:Kick("You are ineligible to access the experience.")endelseprint("Failed to get policy for player", player.Name, "Exception:", result)end
広告システムの整合性についての要件
バーチャル空間内に広告コンテンツがある場合、Roblox が配信する広告コンテンツであれ、自主広告コンテンツであれ、あなたは広告パブリッシャーであり、広告パブリッシャーとして、広告システムに誠実に関わる必要があります。 これは、次のような広告システムを悪用できないことを意味します。
- ボットや大規模な広告エンゲージメントキャンペーンを活用して、広告に不正なインプレッション数を作り出す。
- バーチャル空間のメタデータを不正に分類してユーザーに広告配信を詐欺的に増加させること。
- ユーザーが広告ではないコンテンツに関わっているとユーザーに信じさせる方法で広告開示を曖昧にする。
以上に挙げたいずれかの行動に対し、Roblox はバーチャル空間と(または)アカウントを停止し、バーチャル空間への不正なインプレッション稼ぎやトラフィック誘導に関連した広告ペイアウトへの支払いを取り消す可能性があります。 詳しくは、広告基準のパブリッシャーの誠実のセクションを参照してください。